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ビギナーさん向け!インテリアコーディネートをプランするための方法をご紹介

ビギナーさん向け!インテリアコーディネートをプランするための方法をご紹介

毎日の暮らしをより充実したものにしてくれるのがお部屋のインテリアです。
今回はインテリアビギナーさんへ向けて、部屋をコーディネートする時に注意することや、ヒントになる美術館をご紹介します。

アートスポット巡りでインテリアデザインのヒントを得る

shallow focus photo of paint brushes
インテリアコーディネートやデザインは「コンセプト」がとても大切です。
コンセプトというのは、その空間の物語です。
好きなものや、お洒落なものを集めただけでは「インテリア」は完成しません。

色彩豊かな景色を眺めたり、アイデアや着眼点が面白い芸術作品がインテリアデザインのヒントをもたらしてくれるということがあります。
私もインテリアを学んでいた頃は学割を使って美術館を巡っていました。
芸術作品は感性が刺激され、どういうデザインに魅了されるかを考えると、いろいろなインテリアデザインのスタイルが思い浮かぶようになります。

東京都庭園美術館

東京都庭園美術館は港区白金台にあるフランスのアール・デコ調の旧朝香宮邸を利用した美術館であり、その外観は今でもおしゃれな雰囲気が感じられます。
豊かな庭園が美しく、天気の良い日に行くと、とても気持ち良いですね。

国の重要文化財として本館や正門、茶室などが指定されています。
私はインテリアを学ぶまで「茶室」と「インテリア」が深い結びつきであることを知りませんでした。
インテリアを学ぶ上で「美術史」はとても大切です。

美術史では特に西洋のアール・デコ、ナポレオンが好んだアンピール様式、ビーダーマイヤー様式、ロココなどなど、学びます。
クラシックなインテリアと一括りにしても、さまざまな様式があり、少しづつインテリアに変化があります。
装飾のデザイン、家具脚のデザイン、色使いなど、本当のクラシックなインテリアをご提案する際に「様式」が混ざり合うのは、好ましくありません。
美術史は試験だけの勉強としてしまわないよう、美術館を巡って理解しておくと良いでしょう。

ちなみに私は「ウィリアムモリス」の壁紙が好きです。
ウィリアムモリスは「インテリア様式」とは異なりますが、今でも根強い人気を誇るデザインです。
先日もお客様のアトリエに「ウィリアムモリスのブラックソーン」の壁紙を全面にはったデザインが完成しました。
とてもとても綺麗でした。

西洋インテリアも大切ですが日本の歴史である「寝殿造」「書院造」「茶室」も日本のインテリア空間を行う上で、理解しておくべき大切なものです。

目黒区美術館

目黒川を散歩しながら立ち寄れる場所に目黒区美術館があります。
区民センターと同じ場所にあり、ホッとするようなアットホームな美術館です。

開催されているイベントも、親しみやすく家族や友人同士で参加できるものもあり、一日中楽しめそうです。
美術館や展示会など行くのに慣れると、気軽にどこでも一人でふらっと行けますが、はじめは友達や家族と一緒に行くのも良いかも知れません。

東京都写真美術館

東京都写真美術館は恵比寿ガーデンプレイス内にあり、恵比寿駅からは7~10分ほど歩きます。
こちらは国内外の写真や映像作品が公開されています。

一から創り上げるものづくりアートとは異なり、一瞬の空気感を捉えた写真は、また違った感情が込み上げてきます。
何気ない写真の背景を知って驚いたり、感動したり。

美術館ならではですが、大きな写真を普段見る事がないので、カメラマンの気持ちを想像します。
写真を前に、その時代のその場所にタイムスリップしたような感覚になります。

インテリアプランの作成手順

green leaves on top of open book near paint brush and green snake plant on pot
美術館巡りで得られるものに、観賞後の「気持ち」があります。
アートや写真そのものの「世界観」というのは、誰にも真似できない唯一無のものです。
これは誰にでも持っている「個性」になり、この個性がインテリアコーディネートやコンセプト創りに繋がります。

同じような「スッキリとしたインテリア」のプランであってもインテリアコーディネーターの「個性」というスパイスが加わることで、その空間がイキイキとしてきます。

個性がハッキリしていると「世界観」も強くなり、「頑固」であれば、よりブレない世界観があると感じています。
私自身は優柔不断なところがあり、迷うこともありますが、一度方向を決めたら真っ直ぐ進みます。

いろいろな取り組み方や、考え方がありますが、私はインテリアデザイン・インテリアコーディネートを行う上で個性は大切にしたいと常々思っています。

部屋のインテリアのコンセプトを決める

部屋によってさまざまなインテリアテイストがあります。

シンプルで暖かみのある北欧デザインや、工業的で先進的な雰囲気を感じさせるインダストリアルデザイン、子供部屋にぴったりな明るいビタミンカラーなカジュアルインテリアなど...

自分の部屋であれば自分が好きなインテリアテイストで良いですが、インテリアコーディネーターのプランとして提案する場合には、お客さまの好きなカラーや話し方、お召し物など、お客さまの雰囲気で判断しています。

そして、インテリアテイストとコンセプトを確定させてから家具やカーテン、デザインを選定・作成していきます。

部屋のインテリアカラー

その部屋のイメージを左右するものの一つに色があります。
色には心理的効果があり、温かく感じる色、冷たく感じる色、注意を促す色、格好よさを感じる色など様々な色と効果の関係があります。

また、色を組み合わせた時に感じる印象もあります。
例えば
①白×グレー
②白×ピンク
③白×ネイビー
では感じ方が違ってきます。

①では無彩色である色味を感じない色同士の組み合わせとなり、スッキリで無機質な印象になります。
②では可愛らしいロマンティックな印象です。③では色同士の明るさ(明度)に差があるので、取り入れ方によっては大胆な印象になります。

今回は色の「色相」部分でお伝えしていますが、色には明度、彩度が絡んできます。

基本的にはインテリアカラー「色相」は3色まで絞り、取り入れると良いでしょう。

収納計画・フロアプラン

white bed linen near green plant
インテリアコーディネートをする時に忘れてはいけないのが、収納計画です。

インテリアコーディネーターは普段からたくさんの図面や間取りを見ています。
そして建築士さんや不動産屋さん、お客様から渡される図面を見て、収納が不足している場合や使いにくい間取りの場合、違和感を感じるようになってきます。

ご依頼いただくケースで、不動産を購入前や、設計途中のインテリア診断(インテリアコンサルティング)を行なっています。
間取りの修正が可能な段階であれば修正依頼をしたり、不動産を購入される前に実際に求めているコーディネートが可能であるかの判断やホームステージングを行なっています。

インテリアデザインやコーディネートで造作家具や家具配置し、必要な寸法や家具、収納を見える化することで安心につながります。

家具選びのポイント

間取りと家具の寸法・サイズを確認する

インテリアコーディネートをプランする部屋の寸法を確認します。
図面があれば図面を元にプランします。
なければ現調をし、図面を起こします。

そして置きたいと思う家具サイズが、その空間に適当か判断します。
「その家具がきちんと使うことができるのか」というのをきちんと確認することが大切です。
置けたとしても、人が通れなくなったり、家具が邪魔で扉が開けにくくなってしまっては台無しです。


ベッドマットレス選びは慎重に

寝室では、多くのスペースを要するのがベッド。
ベッドには、ベッドフレームとマットレスの組み合わせが主です。

ベッドのマットレスはコイルと呼ばれる衝撃を吸収するバネが入っています。
このバネの反発力や特徴によって、同じ価格にマットレスであっても寝心地が異なります。

代表的なコイルに「ポケットコイル」と「ボンネルコイル」があります。
違いを簡単に述べると、ポケットコイルは身体を点で支え、ボンネルコイルは面で支えます。
体型や生活習慣によって、適当なマットレスは異なりますので、寝心地を確認されると良いでしょう。

ベッドフレームでは低いタイプのローベッドフレームや、収納付きのベッドフレームがあります。
脚の低いローベッドフレームは、室内空間は広く見えますが、空間やサイズのバランスを取らないとミスマッチな空間になりやすいです。

一人用のデザイナーチェアはおすすめ

一人用のデザイナーズチェアは来客時にも重宝します。
使用しない時にはインテリアとして飾れば、お洒落なインテリアのアクセントになります。

一人暮らしのインテリアでも、一人がけのデザイナーズチェアであればスペースも取られないのでおすすめです。
BKFバタフライチェア、ドロップチェア、イームズチェアなど、椅子単体でもお洒落ですし、スタンド照明やブランケットと合わせてもお洒落です。
インテリアアクセントと実用性を兼ね備えているので、おすすめです。

装飾、小物のインテリア

シンプルで特徴的でない部屋でも、壁やテーブル、ソファの上に物を飾るだけでおしゃれになります。

植物や時計、クッション、フラワーベース、フレグランスなど少しだけ取り入れても良いですね。
たくさん取り入れるとごちゃごちゃしますので注意しましょう。

そして小物の色にも気をつけます。
フレグランスでは「香り」を優先することが多いですが、空間のテイストや色に合わない場合があります。
その場合には、玄関、トイレ、洗面のインテリアイメージやコンセプトをフレグランスのテイストに合わせ、期間ごとにコーディネートを一新するのもおすすめです。

虎岩インテリアデザインスクール講座開講

今回は、インテリアコーディネートをプランする時の大まかな流れをお伝えしてきました。

虎岩インテリアデザイン事務所では、インテリアコーディネートを目指す方や、お家の模様替えで少しインテリア知識を身につけたい方を対象に「インテリアスクール」を開講します。
インテリアカラー、家具選定の注意事項、人間工学寸法、レイアウトのポイント、などなど様々な受講科目をご用意しています。
1コマ90分(内10分休憩)授業になり、好きな科目を好きなタイミングで受講いただけます。

開催場所

港区振興産業センター
港区芝5-36-4 札の辻スクエア 10階 会議室

【アクセス】
JR田町駅から徒歩4分、都営三田線三田駅A3出口から徒歩4分又はA4出口から徒歩3分


日程

【日程】
10月12日(水)
10月14日(金)
10月15日(土)
10月16日(月)
10月26日(水)

詳細な時間割、科目、受講料、特典内容は9月16日(金)に配信します。

気になる方はぜひ、ご受講お待ちしています!
どうぞよろしくお願いします。

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