NEWS お知らせ

和モダンインテリア、変形部屋のインテリアデザイン〜畳編〜

和モダンインテリア、変形部屋のインテリアデザイン〜畳編〜

はじめに

こんにちは!
インテリアデザイナー、インテリアコーディネーターの虎岩です。

すっかり冬ですね。
柚子茶が美味しい季節です。
寒いのは苦手ですが、柚子を楽しめるのは嬉しいです。

さてさて。
今回は和室のインテリアデザインを少しだけご紹介いたします。
和室といっても、ただの和室ではないのです。。。
変形部屋といいまして、多角形の部屋なのです。
それはもう。。。(笑)

施工できるか、できないかを考えると枠にハマったデザインになります。
自由にデザイン&コーディネートを行うと、施工で苦戦することもあります。。。
今回は、洋室を和室へ変更するインテリアデザインリフォームを行いました。

多角形の部屋の畳、三角形や五角形

最も苦戦したものに「畳」がありました。
通常見かける畳は「四角形」です。
長方形、正方形とあれど、みんな「四角形」です。

ですが!
今回は多角形部屋です。
三角形、五角形の畳が登場です。
とても施工が難しく、納まりも大変です。
採寸も慎重に行います。

畳はイグサを巻き込むため、角に角度があるとよれてしまいます。
そこは熟練の畳屋さんにお願いです。
今回お願いしました畳屋さんは、皇居の畳なども納めている畳屋さんです。
変形の畳を納めることが難しい畳屋さんが多い中、感謝です。

ちなみに今回使用した畳は「さらり畳」という「お〜いお茶」の伊藤園がお茶殻をリサイクルして共同開発された畳です。
茶殻に含まれているカテキンなどの効果で抗菌効果や消臭効果があります。

畳の寸法とは? 江戸間、中京間など

畳は、その部屋に合わせて制作するものでオーダー品です。
実は畳は各地で寸法が異なることをご存知ですか?

東京などは「関東間・かんとうま」や「江戸間・えどま」と呼ばれ1畳880mm×1760mmサイズです。
西日本では「京間・きょうま」や「本間・ほんま」「関西間・かんさいま」と呼ばれ1畳955mm×1910mm(サイズです。
他には愛知や岐阜で多く見られる「中京間・ちゅうきょうま」や、アパートや公営住宅で見られる「団地間・だんちま」があります。

団地間は1畳850mm×1700mmとコンパクトです。
京間と比べると寸法がかなり異なってきます。
私の友人が京都にいますが、「同じ10畳でも都内に住んでいた頃と部屋の広さが違う!」と話していました。

この畳寸法に違いが現れた1つには、遡ること太閤検地とも言われています。
年貢米を明確にするための寸法の出し方があったようです。

そして、もう一つは建築の構造です。
畳の寸法を基準とする「畳割り」と、建築の柱(厳密にいいますと柱の真ん中・中心)柱間の寸法を基準とする「柱割り」の違いです。

最近では和室そのものが少なくなり、畳の無い住居も増えました。
ですが畳は日本のインテリア歴史において最も古い座具です。
大切にしたいですね。

畳納品完了!

さて畳の施工完了の様子です。

格好良いでしょう?
墨染め色です。
目地の向きで市松柄に見えています。

緑色や若草色の畳が多いですが、実は色々な色があります。
イグサに銀糸を織り交ぜたものや、2色のイグサで織ったものなど、それぞれ表情豊かです。

クッション性もあり、思わずゴロゴロしたくなる畳。
和モダンなインテリアデザインリフォーム、ぜひいかがでしょうか。

インテリアコーディネート&インテリアデザインリフォームのご相談、ご依頼お待ちしています。
お気軽にお問い合わせください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
また遊びに来てくださいね!

お知らせ一覧に戻る

CONTACT
お問い合わせ

虎岩インテリアデザイン事務所へのご依頼・お問い合わせは、
以下のフォームよりお気軽にご連絡ください。