こんにちは。虎岩インテリアデザイン事務所の永田です。

今年の夏休みに函館旅行に行ってきました。
函館は、雰囲気のあるレトロな洋風建物や教会が魅力的で、坂道が多いですがその景色もまた美しく、ゆっくりと散策を楽しんできました。

歴史を刻み、戦火や災害を潜り抜けて、今も佇む名建築。今回は、特に印象に残った美しい建物をご紹介させてください。

函館山の麓、基坂の頂きに立つ旧函館公会堂。1910年に建設された函館を代表する洋風建築です。

1974年に国の重要文化財に指定されています。青灰色と黄色に彩られた華やかな外観を入ると、まるで明治時代にタイムスリップしたかのような内装や展示品を感じることができます。火災などの被害を受けながら、2度の大規模修理を経て、美しく佇む姿に明治時代を切り取ったような雰囲気を感じることができました。バルコニーから臨む街並みも絶景でした。

挑戦はしませんでしたが、明治時代の衣装などを着て写真撮影などもできるそうです！

1859年の開港とともに、アメリカ、ロシアに次いで函館では3番目に開設された領事館です。領事館としての役目を終えた以降は、開港記念館として一般開放され、函館市指定文化財（有形文化財）に指定されています。

イギリスの薫りただよう場所。ペリー提督来航を始め、函館をかけぬけた歴史を感じる展示室は、当時を再現していて、椅子に腰を掛けたり、調度品に触れることができ、窓からの景色を眺めると当時の思いが伝わってくるようでした。

建物は青と白のコントラストが見事で、海側に並ぶ５連の半円アーチ窓や青色の軒天井、煉瓦造りなどの美しいインテリアも学ぶことができました。

夏には庭園にバラが咲き誇るようです。美しい庭もいつか見れたらと思いました。

函館市伝統的建造物群保存地区の西側、眼下には旧イギリス領事館と函館港をのぞむ高台に静かに佇む旧相馬家住宅。明治時代の末期に函館の礎を築き、2018年からは国指定重要文化財となった旧相馬家住宅は、当時の風情そのままを残す建物です。

和風建築と洋風建築が組み合わさった建物は、伝統的な付書院や美しい欄間を見ることができます。和室は当時でも珍しいであろう洋風のペンダントライト、また趣のある和室とは全く印象の違う華やかな洋室にも目を奪われました。

日本で最初の正教会の聖堂、最初はロシア領事館の付属聖堂として、後に日本ハリストス正教会の発祥の地に立つ聖堂として歴史を重ね、国の重要文化財として、また函館市の観光拠点の一つとして多くの人々が訪れる場所です。

異国情緒漂う町並みに建つ洋風建築物の代表格ともいえる函館ハリストス正教会。
漆喰塗仕上げの白壁と青緑色の銅板を用いた屋根がくっきりと映え、どこから見ても絵になる美しさでした。

最も函館らしい建物と言っても過言ではない「上下和洋折衷住宅」。

1階が和風、2階が洋風に設計された木造二階建ての店舗・住宅が「上下和洋折衷（擬洋風）」様式です。
江戸時代末期の開港とともに栄えた函館山のふもとには、函館独特の和洋折衷住宅が数多く見られ、伝統的な和風建築や、旧函館区公会堂・ハリストス正教会などの洋風建築ともとけこみ、特色ある街並みを形成しています。

街を歩きながら、様々な雰囲気の和洋折衷住宅を探すのが、街歩きの楽しみの１つでした。

最先端の西洋文化を柔軟に受け入れた函館の街。その気質を色濃く残した街並みを、じっくり味わいながら、異国情緒あふれる街並みや建築を満喫することができ、色々な刺激をもらうことが出来た旅でした。

もちろん、美味しいものも沢山食べてきました！！

また歴史に残る建築や近代建築などを学びながら、インテリアの参考にし、ご提案の幅を広げられるようにしていきたいです。

虎岩インテリアデザイン事務所ではインテリアコーディネート・家具のレイアウトなどご提案しております。ご依頼お待ちしております！

最後までお読みいただきありがとうございました。