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蜷川実花展 -虚構と現実の間に- インテリアデザインの学び&美術展レポート! 

蜷川実花展 -虚構と現実の間に- インテリアデザインの学び&美術展レポート! 

はじめに

こんにちは!
今回からブログ投稿に参加させていただきます、秘書の堺です。
アートやインテリアが好きで、休みの日は美術館巡りをしています。
よろしくお願いします。

私からはみなさんに季節のイベントや美術展のレポート等、身近な事柄を発信していきたいと思います!
今回は、最近行った写真展についてのお話をお届けします。

蜷川実花展 -虚構と現実の間に-

先日、上野の森美術館で開催されていました、蜷川実花(にながわみか)さんの写真展へ行って参りました。
蜷川さんは、国際的に有名な写真家・映画監督として活躍されていて、代表作品には「さくらん」「ヘルタースケルター」「人間失格 太宰治と3人の女たち」等があり、どれも大人気作品です。


最初のコーナー「Blooming Emotions」では、誰かの為に目的をもって育てられた生花、主に桜の写真が展示されていました。
人に寄り添う花が撮影されているとのことで「この花たちは誰かの日常の一部で、毎日誰かの心を動かしている」と思うと、とても愛おしく感じました。

この花たちのように、人に寄り添うインテリアは人の心を惹きつける力があると改めて感じました。

特に私が心を奪われたのが、こちらの写真です。
ひと目見た時から、吸い込まれるような月夜と、闇に浮かぶ桜に惹かれ、しばらく写真の前で立ち尽くしていました。

ビビッドカラーのアート!

次のコーナーの「Imaginary Garden」は、先程とは反対に、人工的に作られた花たちの写真でした。

造花やカラーリングフラワーの写真に床面まで埋め尽くされた、ビビッドカラーの空間では、人の手によって作り上げられた芸術の美しさを存分に堪能しました。

一枚一枚が強く主張しているのに、全体で見ると統一された世界観があって、とても面白かったです。


「Blooming Emotions」の自然が創り出す芸術、「Imaginary Garden」の人の手によって造られた芸術、どちらも心に響く美しさがありますが、その両者を組み合わせてコーディネートするインテリアデザインは、本当に魅力的な工程だと感じました。

写真の印象

そして次は、モノクロの大きなセルフポートレートが展示される「Self-image」。
自身を撮影することで、自分の中の感情を見つけ、取り戻していったそうです。

大人になって、気恥ずかしさからか、撮影するものは食べ物や風景、ペットばかりになっていましたが、セルフポートレートは、表現するだけでなく、自分自身と向き合う方法の一つにもなるのだと気付かされました。

東京パラリンピックでも、蜷川さんは活躍されており、銀メダルとMVPを獲得した車いすバスケットボールの鳥海連志選手をはじめ、数々のアスリートたちの姿も展示されていました。

どの写真からも、息を呑むほどのかっこよさ、力強さを感じ、また、「誰でもいいわけではなく、このアスリートだからこれなんだ!!」という強いこだわりを感じ取りました。
インテリアをコーディネートする際も、その空間のメインをどう演出するかで印象が変わってきますので、私はこだわりをもって配置しています。


「TOKYO」のコーナーは、蜷川さんが生まれ育った場所、東京を「写ルンです」を通して半径1-2メートルの世界を撮影した写真です。

個人的には、写ルンですだからこそ出せる雰囲気の良さに感動の嵐でした。

日常の中で見逃している美しさやインテリアアートやデザインに対する感動、、、もっと大切にしていこうと思います。

インテリアの学びと発見

その他、「うつくしい日々」という、蜷川さんのお父さま・蜷川幸雄さんが病を患い、亡くなるまでの1年半の日常の風景を撮影した写真のコーナーもありました。

タイトルを見た時、どんな暗い写真が待っているのだろう、、、と覚悟していましたが、予想とは反対に、儚さの中に温かさや優しさが感じ取れる、明るい色合いの写真が多かったです。



この展示会の最後のコーナー「Chaos Room」は、蜷川さんの私物や、今まで映画作品で使用したセットや小道具、彼女の私物に埋め尽くされた、まさにカオスな世界です。

鑑賞するだけでなく、蜷川さんの表現する世界に入り込むという、素晴らしい経験が出来ました。

インテリア1つ1つも関係性をもって丁寧に配置することで、背景の一部ではなく、一歩踏み込んだその瞬間から、入り込めるような空間を演出する一員になると学びました。


そして、インテリアデザインやカラーコーディネートを通して、お客様や利用者の方々の思い描く世界を作りあげる楽しさや難しさを味わっているからこそ、写真でも映像でも、自分が思い描く世界を100%作り上げる蜷川さんへの尊敬の気持ちが止まりません。


“インスタ映え“という言葉が流行り、「インスタグラマーでもないのに、何のために写真を撮っているのだろう」という気持ちから、最近は写真を撮ることが少なくなっていました。

今回の作品展に行き、写真を通して“自分が見た世界を切り取って残す” “感情を表現する” ことが出来ると改めて感じ、感動を受けたので、もっと気軽に写真に残そうと思います。

写真の被写体となり、人が見た世界の一部となるインテリア。
今回の展示会を通して、インテリアアートやコーディネートについて学ぶことが多くありました。

おわりに

an interior of a living room
残念ながら、蜷川実花展は既に閉幕していますが、映画や商品のラベル等、様々な媒体を通して蜷川実花さんの作品に触れることが出来ます。

皆様も是非、蜷川さんの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

虎岩インテリアデザイン事務所では、インテリアコーディネート&インテリアデザインのご相談やご依頼を受け付けています。
お気軽にお問い合わせください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
また遊びに来てくださいね!

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